2014年 05月 17日
鬼怒川本流スーパーヤマメ2014 (48cm) |
久々に震えた。
手はプルプル、膝はガクガク....
僕が通う鬼怒川本流(宇都宮地区)は3日ほど前から水位が20cm程下がった渇水状態であった。
場所によっては、メインストリームを目視するのが困難なほど水勢は弱くなっていた。
そして本日の早朝。
相変わらず水位は低いまま。間違いなくタフな状況ではあるが、前々日辺りからの大潮がらみの月回りであることに期待を込めて、寝ぼけながら家を出た。
ポイントに到着。
瀬を中心に攻めたかったのだが、残念ながら対岸に先行者有。それでは、しょうがないということで、希望は薄いが、その下流にあるトロ場を一流しして次のポイントに移動しようと考えていた。
当初、瀬の中をミノーで攻めるつもりだったのだが、そこは減水により水勢の弱まったトロ場。魚はあまり浮いている感じではない。ミノーでは見切られる気がしたのでスプーンでの釣りへイメージ修正。
根掛かりが怖いが、7.5gトラップをボトム付近へ送り込み、スロージギングのようにフワリフワリとロングジャーク気味でリフト&フォールを丁寧に繰り返す。あまり流れがないので、流す距離は短い。こまめにルアーを入れ直し、20、30mほど釣り下った。ピックアップの間際、フォールからリフトに切り替わる瞬間になにかの重みが伝わってきた。合わせがうまく決まらなかった。ジャンプ一発……。一瞬ではあったが、目に映ったのは緑茶色の30cmほどの魚体だった。
フックチェック後、直ぐさまキャスト。先ほどまでと同じラインを流す。
すると、またしてもピックアップ間近にアタリが。
さっき掛かった魚かもしれないと思い合わせを入れる。今度はしっかりフッキングしたようだ。ググッと魚の重みを感じる。パワフルにグングン首を振って身を悶えさせているのがロッドを通して分かる。「やっぱりスモールか・・」と思った次の瞬間、水面がギラッとなった。
「ヤマメだ。デカい...」
ゾクッと背筋に緊張感が走った。
暴力的な力で、流芯へ入っていこうとする。ルアーにセットされているのは、掛かり重視の細軸フック。主導権を握らなくれば、あっという間にやられてしまいそうだ。
意を決してロッドのバットパワーを信じ、プレッシャーをかけながら上流側へ魚を誘導。下流側に自分を持っていく。そして流れを利用して一気にネットへ。
2014.5.17_u.hidetsugu
意を決してロッドのバットパワーを信じ、プレッシャーをかけながら上流側へ魚を誘導。下流側に自分を持っていく。そして流れを利用して一気にネットへ。
インスタネットのフレームが重量に耐えきれず大きく歪む。一瞬、ヒヤッとしたが、なんとかネットの懐を利用して魚を包み込んだ。
ランディング成功。思わず「ッシャ!」と雄叫びが出る。気がつけば、手はプルプル、膝はガクガク・・・。サクラを初めて釣った時以来だろうか。久々の興奮だった。
計測したところ48cm。体高があって、大きく立派な尾びれを持った鬼怒川本流スーパーヤマメ。
このポイントは宇都宮地区。利根川を経由して遡上した鬼怒(利根)サクラでもなく、先日塩谷地区で行われたイベントでの放流魚でもなく、発眼卵から鬼怒川で生まれ育った、正真正銘の純粋なネイティブ、鬼怒川本流の鬼ヤマメであろう。
胴体にはこれまでにできた傷の跡。サクラマスの直線的なそれとは違う、下部がすり減った大きくしなやかな尾びれ。何年も生きてきたであろう貫禄のある口元。その全てが鬼怒川の純粋であることを示しているようである。身体の芯から震えた。
計測したところ48cm。体高があって、大きく立派な尾びれを持った鬼怒川本流スーパーヤマメ。
このポイントは宇都宮地区。利根川を経由して遡上した鬼怒(利根)サクラでもなく、先日塩谷地区で行われたイベントでの放流魚でもなく、発眼卵から鬼怒川で生まれ育った、正真正銘の純粋なネイティブ、鬼怒川本流の鬼ヤマメであろう。
胴体にはこれまでにできた傷の跡。サクラマスの直線的なそれとは違う、下部がすり減った大きくしなやかな尾びれ。何年も生きてきたであろう貫禄のある口元。その全てが鬼怒川の純粋であることを示しているようである。身体の芯から震えた。
幸運にも早い時期に結果を出せたことに感謝し、さらなる魚を目指したい。
2014.5.17_u.hidetsugu
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by U_hidetsugu
| 2014-05-17 23:08
| 釣り